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2829
猫背になってるお前の背中に猫パンチ。

いつか決めてやろうと思って、その日を待ちわびていた。ねこ助には自信があった。
「飼い主はお前じゃない」
この家にきた時からそう思っていたんだ。だから今日決めてやるんだ。
憎たらしいその背中に、思いっきり自慢の猫パンチをくらわせてやろうと。

仲間の猫は言う。
「いざとなると、けっきょくこっちが腹を見せちゃってさ、だめなんだよ」
間抜けどもめ。爪の手入れが甘いからそんな風になるんだ。
俺は行く。3丁目で初めての快挙。ヒーローの名はすぐそこ。

ねこ助は飛ぶ。背骨の浮いた、あの猫背をめがけて。
そして決まった。
強烈な猫パンチが。随と随の間にクリーンヒット。

その日から見事に立場は逆転。
パンチをくらったあいつの目は、俺にこびている。
猫缶が開く音がしても、もう走ってなんか行くもんか。

ぱきん・・・かぽっ





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